アラム・ディキチヤン写真展「OUTLANDS」
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2013/aram/
シャネルのネクサスホールで開催されている写真展を見に行った。フィルムによる美しいモノクロ。ディキチヤンの作品は「砂のような質感とミニマルな印象、さらりとしたシンプルさ、鬱々とした方向に行かないメランコリック」と評されているそうだ。
「まぶしい」というのが第一印象。余白の多い画面構成だからというわけではない。写真家自身が「まぶしい」と感じたものを撮ったのかな、という印象である。
「まぶしい」にもいろいろある。草花も陽の光も「まぶしい」。きれいな女の人も「まぶしい」。少し古い表現になるが、いい感じの女性をのことを「まぶい」と言う表現もあった。まさにこの「まぶい」感じがどの写真からも感じられる。草花も桜も、スタジオで撮られたヌードも、まぶい。
日本女性を外人のフォトグラファーが撮ると、たいがいみんな似た感じで、アジア女性に対するステレオタイプな見方を感じてしまうが、ディキチヤンの写真の日本女性は普通に美しい。女性たちはまぶしい光を放っている。こんな風に撮ってくれる外人さんもいるんだなあ。日本人として少しうれしい。
私もこんな風にまぶしい写真が撮りたい!と思い、ディキチヤンの桜の写真を真似て桜を撮ってみたのだった。メランコリックには撮れたけど、まぶしい桜にはなってないかな。
2013.4.5
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